- トップページ
- 想像を超えるアイデアソース
- 第九十五回 想像を超える「絶望」
サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。
2023年7月14日
盛岡サテライト 萩原 和之介さんのアイデアソース
第九十五回
想像を超える「絶望」
惰性の恐怖
何故人々は暇を感じるのか、この日常的に満たされない理由は何故なのか、この何も面白味もない惰性的な日常をどうすればいいのか…この恐らく誰もが抱いたことがあるであろう不安に答えてくれるのが、今回紹介させて頂く本である「暇と退屈の倫理学」だと私は思う。
「人々は常に、穏やかな絶望の中で生きている」―フランス思想家 ジャン＝ジャック・ルソー
私たちは常に、妥協を重ねながら生きていると思う。やりたいことをあきらめたり、何かやらなければいけないことから目を背けているわけでもないが、何故か妥協をしながら生き続けている。何故こうなるのか、何故こうなってしまうのか。何か違う、いや、そうじゃないんだ…そのように感じられる何事かについて、「まぁ、いいか」と自分に言い聞かせながら、あるいはむしろ、自分にそう言い聞かせるよう心掛けながら生きている。（本書抜粋）
そのような小さな妥協の中…小さな妥協から生まれる小さな絶望の中で、私たちは生き続けている。時代の変化に伴い、人々の生活は飛躍的に発展し便利になった。個人個人の声は大きくなり、今や一人の未成年が寿司の醤油さしを舐める動画をインターネットにアップするだけで168億円の損害を与えることができてしまう。これは悪い例だが、人々の声や行動力は時代の変化に伴い選択肢を広げ影響力を高めてきたと感じる。
そんな便利で色々な選択肢や可能性が増えた現代において、何故若年無職者の割合が年々高くなり続けるのか、どうして未来に希望を持てないのか、何故人々は先進国で裕福なのにもかかわらずニヒリズム※ に陥ってしまうのか。本書はその現代の抱える病に答えてくれる一冊であろう。
※ すべての事象の根底に虚無を見いだし、何物も真に存在せず、また認識もできないとする立場。 既存の価値体系や権威をすべて否定する思想や態度。
「人々は常に、穏やかな絶望の中で生きている」―フランス思想家 ジャン＝ジャック・ルソー
私たちは常に、妥協を重ねながら生きていると思う。やりたいことをあきらめたり、何かやらなければいけないことから目を背けているわけでもないが、何故か妥協をしながら生き続けている。何故こうなるのか、何故こうなってしまうのか。何か違う、いや、そうじゃないんだ…そのように感じられる何事かについて、「まぁ、いいか」と自分に言い聞かせながら、あるいはむしろ、自分にそう言い聞かせるよう心掛けながら生きている。（本書抜粋）
そのような小さな妥協の中…小さな妥協から生まれる小さな絶望の中で、私たちは生き続けている。時代の変化に伴い、人々の生活は飛躍的に発展し便利になった。個人個人の声は大きくなり、今や一人の未成年が寿司の醤油さしを舐める動画をインターネットにアップするだけで168億円の損害を与えることができてしまう。これは悪い例だが、人々の声や行動力は時代の変化に伴い選択肢を広げ影響力を高めてきたと感じる。
そんな便利で色々な選択肢や可能性が増えた現代において、何故若年無職者の割合が年々高くなり続けるのか、どうして未来に希望を持てないのか、何故人々は先進国で裕福なのにもかかわらずニヒリズム※ に陥ってしまうのか。本書はその現代の抱える病に答えてくれる一冊であろう。
※ すべての事象の根底に虚無を見いだし、何物も真に存在せず、また認識もできないとする立場。 既存の価値体系や権威をすべて否定する思想や態度。
暇と退屈の倫理学（新潮文庫）
- 著
- 國分 功一郎
- 出版社
- 新潮社
- 価格
- 800円+税
過去に紹介されたアイデアソース
当サイトは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。