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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2018年08月08日

iDshop広島 大坪 保さんのアイデアソース

第三十六回


想像を超える「視野」

変化とは気付いたこと
不思議なタイトル。手に取らずにはいられない。
そんな本の内容はというと、きわめて単純明快。
主人公は、迷路の中で暮らすスニッフとスカリーの2匹のネズミと、ヘムとホーという2人の小人。
彼らは日夜、迷路でチーズを探し求めている。食料にするため、そして幸せになるため。

ある時、好みのチーズを見つけた2組は、日課のようにそのチーズのある場所へと向かうようになる。
単純な頭脳しか持ち合わせていないネズミたちは、毎朝チーズを探し求めて辺りを捜索し、しっかりと次に備えながら行動した。
一方の小人たちは人間の性とでもいおうか、目的を達成したことで慢心が生まれてしまう。そこには必ずチーズがあると確信していることから、そこへ向かえば安心だとばかりに、次に備えた行動ができなくなってしまう。

ある日、そのチーズがあった場所から、チーズが消えてしまう。

毎日、小さな変化が起きていたことに気づきもしなかった小人たちは大慌て。その状況にあたふたしてしまう。一方のネズミは変化に対応し、本能的な行動をとる。彼らはすぐに次の行動に取り掛かった。
対照的な2組の行動・・・ここに人生を上手く生き抜くコツが隠されている。
すぐに行動を開始したネズミたちに対して、小人たちは何日も何日も待ち続ける。次に取るべき行動を精査・分析し、そこに行けばまたチーズがあるかもしれないという期待を胸に、来る日も来る日も同じ場所へと向かった。
だが当然のことながらチーズが戻ってくるわけでもなく、時間を無駄にし続ける。
これは人間の行動心理が大きく働いていて、そのチーズが大事であったからこそ、ひたすらにそれにしがみついてしまうということを浮き彫りにしている。

恐らくどんな人でも一度は経験することではないでしょうか。

変化を恐れる・・・自分自身の生活システムが完成されてしまっているが故に、どうにも新しいことができない。ここで変えてしまって大丈夫だろうか。やりたいことがあるけど、忙しくてできない。その場しのぎの楽しみばかりを優先させて夢を実現することができない。小人たちはそんな人々の代弁者となって、自らの身を削って、大きなメッセージを伝えようとしてくれているのがわかる。

ネズミたちはチーズを食べ続ければいつかはなくなるということを知っていたから、事態が急変しても迅速な対応ができた。備えあれば憂いなし。そんな言葉がピッタリ合う本能的な行動をとった。

幸せを掴むために対照的な行動をとっていく2組が描かれているが、結局、何が言いたいのかというと、何事も複雑に考え過ぎずに常に前進しようということ。
自分が置かれた状況に慢心することなく、常に変化に備え、視野を広く、取るべき行動をとることや、夢の実現へ向けた一歩を踏み出す勇気の大切さを教えてくれる1冊でした。

チーズはどこへ消えた?

スペンサー ジョンソン
門田 美鈴
出版
扶桑社
価格
838円+税