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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2018年09月07日

PVPF営業チーム 橋本 靖崇さんのアイデアソース

第三十七回


想像を超える「再生力」

鉛筆がくれた至福の時間
私と同僚が上司に呼ばれたのは、事務所の大掃除も終わりに差し掛かった師走の最終営業日でした。
「この来期の販売計画だけど、拡販策が弱いよね。新しい取り組みに欠けているし。これで30%の売上拡大ができるとは思えないね。もう一度、みんなで練り直しして」
「わかりましたが事業部長、いつまでに…」
「4日に聞きたいな」
「4日って、休み明けですか…」
「そうね。早めに見たいからさ。休みの間にしっかり考えてきて」
「はい・・・」
という流れで予定外の宿題が舞い込んできたのは、前職での出来事でした。
同僚と正月返上で取り組んだものの、当然のように上司の満足を得るプランにはなりませんでした。

そんな無茶振り上司も、新年度を前に辞めてしまうのですが、その時の言葉が、
「脳はさ、仕事を離れても無意識に仕事のことを考えているものなの。潜在する力を引き出すために、時には普段と異なることに集中する。頭の中をからっぽにして休息させる。つまり、考えないことが考えることになる。そうすると、名案を思いついたりするわけ」
「はい・・・(この話、私たちに指示したことと全然、違うんだけど!)」

とはいえ、折角なので、少し実践してみることにしました。
以前から興味があった鉛筆デッサン。週に一度、3時間。対象は顔。モデルを頼むお金はないので、写真を使います。
まずは、輪郭と目、鼻、口、耳のポジションを決めていきます。ここでしくじると、あとで大変な”整形手術”になるので、慎重にすすめます。各パーツの位置が決まると、6Hから6Bまでの鉛筆を使い分けて明暗をつけていきます。仕上げは、写真には存在しない”線”を入れて、自分の好みになるように描きこみます。ここがこのデッサンの醍醐味、命を吹き込むような作業です。

そして、今日はここまで、と鉛筆を置いた瞬間、私の心と脳がリセットされていく感覚を覚えるのです。日常とは違う種類の濃密な時間を過ごしたことが、明日のアイデアを生み出す泉(source)のメンテナンスになっているのかも、と密かに感じています。
鉛筆デッサン

鉛筆デッサン

橋本 靖崇