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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2016年04月01日

SU開発チーム 辻 宏之さんのアイデアソース

第十一回


想像を超える「解答」

現実の裏にあるもの
7年前の誕生日、友人から「おめでとう!」と年間購読で贈られた黄色い表紙の雑誌。それが、「NATIONAL GEOGRAPHIC」。創刊は1888年、現在は世界180カ国以上で850万人が定期購読。
その一人として毎月届くのを楽しみにしています。
もちろん常にかばんの中には最新号が入っていて、毎朝通勤の電車でそのページを開くのが僕の日課になっています。

世界の食料の3分の1は廃棄されているという現実。誘拐婚という文化が未だに残るキルギス。1秒間に4兆枚もの画像が撮影できるカメラ。秘められた力をもつ禁断の植物マリファナ。パリの地下世界。。。。
明るい未来が見える最先端技術の研究や世界で起こる生々しい現実、宇宙や動植物の不思議など、自分の理解と想像を超える幅広い分野の内容が写真や分かり易い図解と共に掲載されています。
興味があるから読むというのが書籍への通常のアプローチですが、読むと興味が持てる、興味が湧き上がってくると言った方が正しいでしょうか。そんな雑誌です。

ここで一つの記事を紹介します。

「ティーンズの脳の驚異(2011年10月号掲載)」というタイトルで、気まぐれで衝動的、常に親を悩ませる10代の若者たちの行動についての記事です。
「近頃の若い者は・・・。」皆さんもよく聞いたことのあるフレーズだと思いますが、起源は古代ギリシャやエジプト古王朝の時代からと諸説あります。要は昔から大人は若者を厄介者と考えていました。
なぜそんなことをしでかすのかと・・・。

この難題が今日の脳解析技術の進化によって解かれ始めました。
実は人間の脳は、視覚や運動など基本的な機能を担う後頭部から、より複雑な思考を司る前頭部へ長い時間をかけて発達することが分かったそうです。一般的に25歳が脳の発達のピークで、そこに至るまでは、脳はぎこちない働きをしてしまうのです。
それが、大人を悩ます愚かな行動と捉えられていますが、若者同士のコミュニティで自分の立場を確立するための試行錯誤と考えれば、無謀でスリルを求める若者特有の行動も納得いくのではないでしょうか。
そうやって、コミュニティの中での振る舞いを学んで、大人になった時に、外界で柔軟に対応することができるのです。(ちなみにこの記事は以前に会社の朝礼スピーチでも紹介しました。)

この記事を読み終えた時、相手を十分に理解することで、物事を考える基準は大きく変わる、考える幅は広がるということを実感しました。
そして、自分の考えの許容範囲内に物事を収めることができれば、感情的になることを抑え、客観的な意見を持つことができます。それが、今回は若者という相手でしたが、大人や動物でも同じことが言えると思います。

行動の裏には全て理由があり、その理由をまず理解する必要がある。それによって、物事を正しく捉えることができると考えるようになりました。
以降、この雑誌は僕にとって、知識を増やすだけではなく、物事の理解を深める担い手となってくれています。

「NATIONAL GEOGRAPHIC」。

いつか本屋や図書館でその黄色い表紙を見かけた際は、是非手に取ってみて下さい。
もう、手放せなくなるかもしれませんが・・・。

NATIONAL
GEOGRAPHIC

出版社
日経ナショナル
ジオグラフィック社
価格
936円+税