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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2016年09月02日

滋賀製造グループ 藤井 淳平さんのアイデアソース

第十六回


想像を超える「雑誌」

制約を楽しもう~エレベータとの決別~
「アイデアソース」、、、私の中で自己形成になっているものを想像してみました。

ぐつぐつと心臓で熱くなるのを感じました。本・音楽・映画の選択肢から「本」にしました。
ぶくぶくと脳みそから泡が弾ける音が噴いてます。雑誌・漫画・小説の選択肢から「雑誌」にしました。
じんじんと目が真っ赤に充血して飽和状態です。GA・新建築(建築雑誌)、ELLE・VOGUE(ファッション雑誌)の選択肢からGA(建築雑誌)にしました。
たらたらと鼻血が、、、、、、出ません。ちょっとお腹が痛くなりました。前置きが長くなりましたが、私のアイデアソースは「GA ARCHITECT 安藤忠雄」です。

出会いは学生時代になります。その時も建築・家具・絵・織物・陶芸・彫刻など他にもたくさんの選択肢がありました。その中から建築コースを選んだ時に、座敷わらし風の男性講師が行っている講義中のことです。先生、すみません言い換えます。髪はショートバングのワンレンボブで襟なしシャツを着たオシャレな人です。

その先生が安藤忠雄の設計した「陶板名画の庭」を参考にした講義がありました。回遊式庭園、線、面を使ったシンプルな空間構成などのイメージが湧かず、よくわかりませんでした。「専門書は言葉や文章ばかりで理解出来ず。」というか開きもしなかったと思います。でも写真や図面なら設計者の仕掛け、意図したことをイメージし易いのではないかという気持ちで手に取った雑誌がGA(建築雑誌)でした。
写真が多い雑誌だったので凄く取っ付きやすく、本嫌いの私でも1万回でも見返せるものでした。学校の書庫にあったバックナンバーは全て見ました。アイデアに行き詰まったときは、たくさんのレコードを視聴して好きな曲と出会う感覚で雑誌を捲っていました。

本の世界だけでは得られないものもあります。絵や彫刻などアートを直接体感するのと同じで建築も実物を体験して何かを感じて萌える部分があります。
簡単に人物を紹介します。安藤忠雄は建築学校に行っていません。どうやって建築を学んだかと言うと大学生が4年間で学ぶ教科書を一年で勉強してみたり、世界を4年間放浪して本物の建築と直に触れて体感して勉強をしたみたいです。建物に一日中居たり、スケッチしたりと独学で建築を学びました。人から建築を教わったことはないですが、東京大学の特別栄誉教授にして世界でも活躍する建築家です。そして風貌は私の恩師にそっくりです。

お会いした事はありませんが、私から見て安藤忠雄の性格は情熱的で凄くパワーがあります。そして大胆です。海外で仕事をすることが多いのですが、どこの国に行っても必ず関西弁で立ち向かって行きます。外国語はあえて喋りません。
安藤忠雄の設計した陶板名画の庭を含めて西日本の建築をいくつか体感しました。建築は気取った感じはなく、ほとんどコンクリート打ち放しで幾何学、無機質な独特のフォルムで表現をします。建築空間から光とそこから生まれる影、水や風を意識的に取り入れることで、自然から得られる当たり前の要素をより印象的に感じさせます。空間は強弱があり構成はわかりやすくてダイナミックです。その中にも緻密な計算がしてあり魂が揺さ振られる仕掛けもあります。

「ごめんなさい。」先に謝ります。わかりやすく言うと美術館を地中に埋めます。歴史的建物の中に建物建てちゃいます。家に雨よけがありません。建物壊して植樹だけにすることもあります。何もしない時もあります。言葉足らずで安藤忠雄ファンを炎上させてしまうかもしれません。

安藤忠雄の作品は期待を裏切りません。刺激の強い特集の雑誌になります。絶対開かないで下さいね。

GA ARCHITECT
Tadao Ando

安藤忠雄
出版社
A.D.A.Edita Tokyo
価格
5,806円+税