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- 第七十四回 想像を超える「家族であそぶゲーム」
サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。
2021年10月14日
教育支援チーム 岸山 武樹さんのアイデアソース
第七十四回
想像を超える「家族であそぶゲーム」
コロナ下の鉄板 家族であそぶゲームに
ここ最近はコロナ感染拡大の影響で自宅にいることが多くなりました。そんな週末になると、家族の誰からともなく「桃鉄、3年やらない?」 と声がかかります。そう、ご存知の方もたくさんいると思いますが、「桃鉄」とは『桃太郎電鉄』という子供から大人まで楽しめる家族向けテレビゲームのことです。ゲーム内の「3年」は現実世界の約1時間に相当し、手軽にプレイできる長さということで、我が家で「桃鉄、3年やらない?」は家族をゲームに誘う時の決まり文句になっています。
「桃鉄」は双六をベースとしたゲームで、プレイヤーは日本各地を旅する道中で、さまざまな物件に投資したり、会社を購入したりしながら自分の資産を増やし、最終的に一番多く稼いだ人が勝ち、という単純明快なゲームです。このゲームの面白いところは、ゲームを進めていくなかで予期せぬ恐ろしい出来事が起こることです。
たとえば、貧乏神をモデルにした「キングボンビー」という妨害キャラクターがひどい意地悪をしてきたり、必死に貯めたお金をスリが盗んでいったりと、ハラハラドキドキが止まりません。しかしなんといっても一番恐ろしいのは、プレイヤー同士の争いです。家族でプレイしていると、もはや骨肉の争いといっても過言ではないかもしれない、と感じるほどです。
相手プレイヤーの資産や物件を乗っ取ったり、有利にゲームを進めるためのアイテムを横取りしたりなどは序の口で、仕返しに対してさらにやり返していくうちに競争はどんどんエスカレートしていきます。ついには、大人げなく感情的になってゲーム外での喧嘩にまで発展し、ゲームが終わった後になっても冷戦状態になることもしばしば……。
それでもやめられない理由は、このゲームをしている間、家族が本気でゲームに集中するからです。資産を増やすために相手を出し抜こうと様々な駆け引きを行い、それが成功した時などはお互いの健闘を称え合ったりします。普段、ともすれば意思疎通が希薄になりがちな家族が、ゲームが始まるとひとつになれる、ささやかですが幸せなときです。
大げさかもしれませんが、化学者のケクレがベンゼン環の構造を夢の中で発見したという逸話のように、日常生活のなかにはアイデアの源泉が隠れています。心の底から大笑いしながら過ごす家族団欒のひとときは、何にも代えがたい時間です。そして、このような時間こそ、行き詰まった考えをリセットして新たな視点に気づく、アイデアの源泉になると思っています。だから、負け続けても「桃鉄、3年やらない?」
「桃鉄」は双六をベースとしたゲームで、プレイヤーは日本各地を旅する道中で、さまざまな物件に投資したり、会社を購入したりしながら自分の資産を増やし、最終的に一番多く稼いだ人が勝ち、という単純明快なゲームです。このゲームの面白いところは、ゲームを進めていくなかで予期せぬ恐ろしい出来事が起こることです。
たとえば、貧乏神をモデルにした「キングボンビー」という妨害キャラクターがひどい意地悪をしてきたり、必死に貯めたお金をスリが盗んでいったりと、ハラハラドキドキが止まりません。しかしなんといっても一番恐ろしいのは、プレイヤー同士の争いです。家族でプレイしていると、もはや骨肉の争いといっても過言ではないかもしれない、と感じるほどです。
相手プレイヤーの資産や物件を乗っ取ったり、有利にゲームを進めるためのアイテムを横取りしたりなどは序の口で、仕返しに対してさらにやり返していくうちに競争はどんどんエスカレートしていきます。ついには、大人げなく感情的になってゲーム外での喧嘩にまで発展し、ゲームが終わった後になっても冷戦状態になることもしばしば……。
それでもやめられない理由は、このゲームをしている間、家族が本気でゲームに集中するからです。資産を増やすために相手を出し抜こうと様々な駆け引きを行い、それが成功した時などはお互いの健闘を称え合ったりします。普段、ともすれば意思疎通が希薄になりがちな家族が、ゲームが始まるとひとつになれる、ささやかですが幸せなときです。
大げさかもしれませんが、化学者のケクレがベンゼン環の構造を夢の中で発見したという逸話のように、日常生活のなかにはアイデアの源泉が隠れています。心の底から大笑いしながら過ごす家族団欒のひとときは、何にも代えがたい時間です。そして、このような時間こそ、行き詰まった考えをリセットして新たな視点に気づく、アイデアの源泉になると思っています。だから、負け続けても「桃鉄、3年やらない?」
過去に紹介されたアイデアソース
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