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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2024年6月14日

滋賀サテライト 原田 修吾さんのアイデアソース

第百六回


想像を超える「食物栽培」

食物栽培を通じて知る、自然の有難さ
私の母は畑歴が40数年になる。現在は50坪ほどの土地に、四季折々の野菜を育てている。周囲には、7世帯の仲間がいて、交流も楽しみの1つだ。私が畑を手伝うようになったきっかけは、高齢になる母1人に、任せておけなかったから。機械は草刈り機だけ。最初に、畑を鍬で耕し土壌をつくる。石灰、牛糞、鶏糞、油粕に燻炭をよく混ぜ合わせ、8~12うねをつくる。同時にあぜの草を一面刈ると、雑草の成長が遅くなり次回が楽になる。丸4日はかかる重労働だが、自然の中の鳥の声や、風が心地よく、汗を流す達成感を十分味わうことが出来る。土壌を整え終わると、いよいよ植付けに入る。

3月にはジャガイモを植える。他にミョウガ、ニラが生えてくる。
4月にキュウリ、ナス、トマト、ピーマン、万願寺とうがらし、スイカ、ゴーヤ、カボチャを植える。ゴーヤはつるを伸ばすので、支柱は高さが1.5mいる。この時期にツルムラサキが生えてくる。
5月には、高菜、里芋、サツマイモ、ほうれん草、人参、枝豆、冬瓜、オクラを植える。オクラは、間引かないと成長しない。植物によってさまざまで、千差万別である。
6~8月は、育てながらの収穫期、良いときは2日に1度は収穫出来る。
9月には大根、キャベツ、白菜、ブロッコリー、春菊、水菜を植える。
10月にエンドウ類、落花生、コカブ、食用菜の花、玉ねぎを植える。

このように時期に合わせて植付けを行う。同種の連作にならぬように気を付けなければならない。また、水をやり過ぎてはいけないものもあり、肥料を与える時期などもそれぞれ異なる。枝の剪定や、支えをして補強し、収穫が多くなるよう、間引きをするなど様々な工程が必要だ。温度対策には、折れ木、枯れ葉、もみ殻、わらなどを根に被せておく。自然の材料を使うことで、土に戻り栄養になる。収穫が多ければ、ご近所さんや、友人に配らせて頂く。喜んでもらえることが有難い。手伝いで始めた畑だが、今では母と共に大切な趣味になった。

さらに、私が住んでいる滋賀県甲南町は、自然が豊かで山菜が採れる。3月初めには、ふきのとう。天ぷらや、みそ和えにすると、大変美味しい。4月中旬には、ふきが採れ、昆布と合わせて佃煮に。他にも、わらび、ぜんまい、こごみ、三つ葉、セリ、タラの芽、コシアブラ、モウソウ竹が採れる。また、5月中旬から淡竹(はちく)が採れる。モウソウ竹より細長く、アクがなく、軽く湯がいて竹の子刺身で頂く。天然の山菜を、季節の旬に頂けることは、自然に感謝するとともに、何でも買えるこの時代には、感じることが出来ない、喜びや感動を自然から頂ける。