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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2021年09月14日

静岡ユニット製造チーム 松村 守人さんのアイデアソース

第七十三回


想像を超える「花屋台」

祭り
私が生まれ育った小笠町(現在は菊川町と合併し菊川市)では、例年10月第2週の週末に「小笠祭り」が行われます。このお祭りは100年以上続く伝統ある行事です。五穀豊穣を願い、「花屋台」と呼ばれる高さ約4mにも及ぶ二輪屋台を10人以上で引っ張りながら太鼓を叩き、お酒を飲みながら地区内を練り歩きます。地区によって違いはありますが、青年部に所属する20~35歳の男性がメインとなってお祭りを開催しています。

花屋台の特徴は、その大きさです。車輪である「わっぱ」の直径は約1.7mもあります。屋台を支える為に中心には「心棒」という頑丈な柱が通っており、巨大な本体は大人10人が余裕を持って乗れるほどの広さがあります。また、花屋台の名の通り、屋台には和紙を赤く染めて作る造花が1000個以上飾り付けられています。10月のお祭りに向けて8月から毎日花作りが行われます。

近隣の大東町中村(現在は掛川市と合併し掛川市)という地区で1200年以上続くお祭りの文化が小笠町に伝わり、真似たものが小笠祭りの起源です。小笠祭りには、40以上の地区が参加しています。私の住んでいる地区名は「新道」というのですが、お祭りの文化ができる前、当時は田んぼに囲まれた民家が何軒かあるだけだったこの地区は田中組と呼ばれていました。そして、地域で最初にお祭りを始めたのが田中組であったことの名残から、お祭りのときには「新道」ではなく「田中組」と呼ばれています。

伝統あるお祭りですが、コロナウイルスの影響で去年、今年とお祭りが中止される状況が続き非常に残念で仕方ありません。来年はコロナウイルスが終息し、気持ち良くお祭りが開催されることを願っています。