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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2022年11月15日

千葉ユニット製造チーム 齋藤 巧さんのアイデアソース

第八十七回


想像を超える「奇跡」

必然に至るまで
これは私の家族の話です。

忘れもしない今年の5月8日、家族の一員である猫の菜花(ナナ)が余命1か月と宣告されました。
4月から歩行が困難になり始め、行きつけの動物病院では原因がわからず、セカンドオピニオンをうけました。医療センターで、脊髄に腫瘍が出来ていて手術をしても取り切れない、後遺症が残るので薬での延命治療になる、と言われ言葉に詰まりました。逃れられないのであれば受け入れるしかないと家族全員で覚悟を決めました。
見守りながら二週間程経った頃、なんと少しずつですが歩いている姿を見ました。覚悟を決めていた手前、奇跡が起きたと喜びました。
それからは、ふらつきながらも歩けるようになった菜花を見る日々が続きました。しかし、現実は残酷なものでまた寝たきりになってしまいました。やっぱりダメだったかと、2度目の覚悟を決めました。
その後は静かに暮らしていましたが、8月に寝たきりで動けない菜花に変化が現れていました。朝起きると向きが変わっていたり、足をバタつかせたりと、少しでも動こうと頑張っているではありませんか。数日後、拙いながらも自力で起き上がりフラフラしながらも歩き続けています。
一生懸命に戦う姿を見て、家族一同大泣きで喜びました。
余命宣告されたあの日から、現在約5か月が過ぎた今でも菜花は元気にしています。
諦めた時期もありましたが、愛情を注いで見守り続けてきたから奇跡が起きたのだと、そう思う一方で、菜花の何とかしようと頑張った結果なのかもとも思っています。菜花はもともと野良猫で、譲渡会で出会いその後家族になりました。ボランティア団体に保護される前に病気の症状が出てしまっていたら…。譲渡会で出会えなかったら…。
など色々考えると怖くて涙が出てしまいます。

偶然の出会いから始まり今回の結果は奇跡なのか?必然なのか?
私は努力と頑張りによってつかみとった「必然」であると感じました。