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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2016年04月28日

株式公開準備室 関 紀実さんのアイデアソース

第十二回


想像を超える「誘い」

自然が教えてくれる心の中
私の夢の1つに「世界遺産を網羅したい」というのがあります。
職業にでもしない限り難しそうな夢ですが、この本はその夢を少しだけ満たしてくれる有難い存在です。小型でリーズナブルなので、持ち歩きもし易くシリーズで揃えることができました。
綺麗な写真をメインに説明文やお勧めが掲載されているので、とてもわかりやすいです。

中でも私のお気に入りは自然遺産のバージョンです。
1031件ある世界遺産のうち197件が自然遺産だそうです(2015年時点)。その中から、マチュピチュ、白神山地、グランドキャニオンを始め、人の手では造れない神秘さや壮大さという自然の魅力を50箇所余り紹介しています。自然遺産を見に行くと、自分の小ささを思い知ります。悩んでいた事や目の前にあった不条理なこと、邪悪な心など私の日常生活がものすごく小さなことに感じ、改めて、その場所の偉大さや歴史の深さなどを感じます。そして、またがんばろうと思えるのです。

私のこの本の利用方法としては、訪れた場所を思いだしながらそのページを開き、写真やパンフレットを引っ張り出し旅行の思い出に浸ったり、その国の民族や文化について、旅行の最中に疑問に思ったことを更に調べてみます。すると新たな世界が無限ループで出現するのです。
またある時は、訪れたことがある場所をマークし、残り何個だ。と頷きながらほくそ笑みます。
当然訪れたことのない場所も多数掲載されているので、その国の情報や周辺情報や歴史に始まり、そこへ行く手段と予算などを調べます。そして想像を膨らませてバーチャルトリップにひたるのです。

富士山が世界文化遺産に登録される前の話になりますが、外国へのお土産で富士山グッズを買って行ったことがあります。その時にその国の人に「日本人はこの山がなぜそんなに好きなのだ?何か特別な意味があるのか。」と言われました。静岡生まれ静岡育ちで富士山をずっと見てきた私は、そのようなコメントが返ってきたことに驚きを隠せませんでした。なぜその人がそう思ったのか、その理由は後からその国を旅行してみてすぐにわかりました。富士山級もしくはそれ以上の山々が到るところに存在するのです。確かにその人たちから見れば、山の高さだけ比べれば富士山はたいしたことがなかったのです。その後、富士山の事を話すのは止めたのですが、富士山が世界遺産に登録された際、あの時もっともっと私が深く富士山のことを理解し説明できていれば、他国の人にも興味を持ってもらえたのに、と後悔しました。皆が言うからいい、評価が良いから良いではなく、なぜそう思うのかということを自ら腹落ちすることが重要だと気づきました。そして、自らを知り、他を知ることの重要性についての再考するきっかけにもなりました。

小さな本ですが、そこから発信されている中身はものすごく深く大きいです。なにかのきっかけ作りに皆さんもいかがでしょうか。

世界遺産に行こう自然遺産編

出版社
学研プラス
価格
552円+税