母から
神永 紗緒里 30歳 / 会社員
小学1年生のとき、家庭訪問で担任の先生が自宅にやってきて、家ではどんな子ですか?という質問に対して母が答えた言葉です。わたしは毎日学校から家に帰ると「今日は○○ちゃんがすごかった」「体育で○○くんが一番だった、すごいなあ」と母に話をしていました。わたしがどうだったかよりも、他人のすごいところをあたかも自分のことのように、笑顔で報告していたみたいなんです。人をほめるということでほめてもらえたというのがすごく印象的で、30歳になったいまも記憶にのこっています。
神永さんのコメント
受賞の知らせを受けてびっくりしていますが、このコンテストを目にしたときに、パッと思い出したほめ言葉で受賞できたことを大変嬉しく思います。この言葉をかけてくれた母にも伝えたところ、同じく喜んでいました。
小学生から続けてきたソフトボールに始まり、仕事のプロジェクトに至るまで、チームのとりまとめや後輩などの教育を任されることが多く、周囲を巻き込むために、今もほめることは欠かさずに続けています。最近は新型コロナウイルスの影響で、テレワークで離れて仕事をする機会が多くなり、相手にかける言葉がいかに重要かを、以前にも増して感じるようになりました。
私自身は今年4月に人事部から異動し、新しく立ち上げたばかりの広報の部署に配属になりました。小さい頃から得意だった「ほめる」を軸に、物事のいいところを見つけ発信する私の強みを生かし、毎日仕事にも前向きに取り組めています。今回は「ほめる」というテーマでしたが、ほめるためには、まず人を認めることや敬意を払うことが大切なのだと思います。関わる方々との時間をより有意義にするため、今後も認める、ほめるということを続けていきたいです。相手を認め、ほめれば、必ず自分に返ってくると思います。