想像を超えるアイデアソース

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2019.6.7

第四十六回 想像を超える「色」

色の名前
監修
近江 源太郎
構成・文
ネイチャー・プロ編集室
出版社
角川書店
価格
2,500+税

色を尊ぶことと遊ぶこと

『虹って七色だけじゃなくて、もっとたくさんの色だ、って思っている国があるんだって』と聞いた時に、その国の人たちの、虹を七色よりもっと多くの色で捉えることができる感性の豊かさを羨ましいと思いました。
色の表現や見方は人それぞれです。
フランスに旅行した時に、ガイドブックに載っていたピンクのベルトの時計が欲しくて、その店で、「ベルトがピンクの時計を見せてください」と尋ねたら、取り扱っていないと言われました。そんなはずはない、と、あきらめきれずに店内をうろうろして、とうとう目当ての時計を発見し、「あの時計のことだ」と言ったら、「あれはピンクじゃない。モーブ色だ」と店員さんに言われました。私の人生に『モーブ色』が誕生した瞬間でした。
世の中には『ピンク』だけでは表現しきれない『ピンクっぽい色』がたくさんあります。ローズピンク、桜色、ベビーピンク、桃色、サーモンピンク・・・。
『人生ばら色』の私のイメージするばら色と、薔薇色はちょっと違ったりします。
そんな色の面白さを楽しめる『色の名前』は、きれいな写真がたくさん掲載されている写真集のような色の図鑑です。聞いたことのない色の名前があったり、写真に癒されたり、ページを捲るだけで楽しい本です。色の名前を知ると、色の違いを認識できて、慌しい日常の中に少しだけ彩りを加えられる気がします。
また、昔の日本人の色の表現方法の豊かさも興味深いです。平安時代の十二単の重ね方に風情のある名前を付けていたり、新撰組の浅葱色の段だら模様など、その色の持つ意味まで想いが込められていて、色を大切にしていた当時の丁寧な日常生活が想像できます。
私の目標は和のシチュエーションの時に、ラベンダーではなく藤色、ミントグリーンではなく若竹色など、風流に色を表現できる粋な女性になることです。まだまだですが・・・。