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想像を超えるアイデアソース

サプライズを創出し続ける人々の
想像を超えるアイデアソースをご紹介します。

2020年01月13日

人事チーム 土屋 梓紗さんのアイデアソース

第五十三回


想像を超える「人の言葉」

人の話を聞くこと
昔も、今も、私は人の話を聞くことが好きです。私の知らないことや考えたことがないことを、聞かせてほしい、見せてほしい、と思っています。それが時に、さまざまな“きっかけ”につながります。

話を聞くその相手は、直接触れ合う人たちがほとんどですが、それに限りません。ここでは、直接会って受け取るものにも劣らない、“刺激的で心地よい”お気に入りを紹介します。

磯田道史さん(歴史学者)と中野信子さん(脳科学者)の言葉。
その舞台はNHK番組『英雄たちの選択』にありました。

この番組は、日本の運命を決める岐路に立った英雄たちが、その時、なぜ、その「選択」を行ったのか、その「選択」の背景にはどのような人生経験や価値観が影響していたのか、英雄たちの心中に深く分け入る、というもの。

面白いのは、歴史・軍事・心理・経済・経営・政治など、ジャンルの異なる専門家たちが考えを述べ合うところです。その中でも、磯田さんと中野さんのコメントは、私の心と体を震わすパワーを持っています。

例えば、
反逆者とされる武将・木曽義仲に対して
勢いだけでゲームセンスがない。そんなしたたかさが足りないところが愛おしい。友だちになりたい。家来にはなりたくない。


1万人の農民が19年に渡って起こした百姓一揆「大原騒動」に対して
これは一揆のデパート。大原騒動を見れば、百姓一揆自体やその変遷がわかるから、これを取り上げる価値があるのです。/悲劇は政治不信によって起こるもの。困窮という事実だけで起きるのではない。現代にもつながる。


2人の言葉に素直にワクワクさせられるだけでなく、歴史を知らない相手(私)の心を震わす言葉の巧さにも魅了されます。

登場人物を今ここにいる人のように受け止め、その価値観や生き様を肯定的に捉える。そして昔話で終わらせることなく、「じゃあ今私たちはどう生きるのか」と前向きに考える。そのような考え方が根底にある言葉だからこそ、こんなにも胸を打つのだなと私は思います。
英雄たちの選択

英雄たちの選択

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